ホームページをリニューアルしました——“探しやすく、決めやすい”体験へ。「戸建てリフォーム/マンションリノベーション/古民家再生」のボタンを据えた理由

はじめまして、ヨシケンホームです。
このたび、公式サイトを全面リニューアルしました。今回の改修は単なるデザイン刷新ではなく、ユーザーが最短・最少ストレスで目的に到達できることを軸にした、情報設計(IA)と導線(UX)の再構築が主眼です。創業時、私たちは戸建てのリフォーム会社としてスタートしました。しかし実務を重ねるなかで、奈良という立地にもかかわらずマンションのフルリノベーションのご依頼が想像以上に多いという“事実”に向き合ってきました。さらに古くからの町並みが残る奈良では、古民家再生のニーズも着実に伸びています。

その結果、トップページの最上段に
「戸建てリフォーム」「マンションリノベーション」「古民家再生」
の3大カテゴリをワンタップで選べるメイン導線として配置しました。検索経由で訪れてくださる方が入口の段階で自分ごと化できるようにし、**“見たい情報へ一気にジャンプできる”**サイトへと進化させています。ここでは、リニューアルの背景・変更点・使い方・今後の展望まで丁寧にお伝えします。


1. リニューアルの背景——「想定ユーザー」と「実際のユーザー」のギャップ

創業当初、私たちは「奈良=戸建て中心」という思い込みを、少なからず持っていました。実際、庭や駐車スペースが取れる戸建ては奈良の魅力のひとつです。しかしお問い合わせを分析すると、“駅近で便利に暮らしたい”というライフスタイルの変化や中古×リノベの一般化に後押しされ、マンションのフルスケルトン化・配管更新・内窓による断熱&防音といった**“性能起点のリノベーション”をご希望されるケースが増えていました。
同時に、奈良らしさを象徴する
古民家**のご相談も右肩上がり。単なるリフォームでなく、構造補強・断熱・雨仕舞・湿気対策を組み合わせて、伝統の意匠と現代の快適性を両立させたいというニーズです。

つまり、戸建て/マンション/古民家という全く性質の異なる3つのニーズが、実務の現場で同時多発的に存在していたのです。にもかかわらず、旧サイトでは“サービスが横並びで、どこから見ればよいか分かりにくい”という課題がありました。これでは、検索から来てくださった方の時間を奪うことになってしまう。そこで、最短距離で入口に誘う3分岐トップ導線を採用しました。


2. トップに3大カテゴリを固定——ユーザビリティを上げる設計

2-1. 「最初の1クリック」を最も軽く

ユーザー体験で重要なのは、最初の1クリックです。ここで迷うと直帰率は上がり、意欲は下がる。新サイトでは、ファーストビューに“大きな3ボタン”を配置し、用途別のゲートを設けました。各ボタンは目的語×動詞(例:戸建てをリフォームする/マンションをリノベする/古民家を再生する)で表現し、自分の行き先が一目でわかるよう工夫しています。

2-2. それぞれの入口に“専用のナビ”を用意

各カテゴリへ入ると、よくある課題→解決アプローチ→料金目安→施工事例→Q&A→相談の流れまで、カテゴリ固有の順番で並べています。たとえばマンションでは配管更新・二重床・管理規約・内窓などの要素を先に提示。古民家では構造補強・湿気・断熱・素材の再活用を先に配置し、**ユーザーの“知りたい順”**に合わせました。

2-3. “コンバージョンの形”を選べる

「いきなり問い合わせるのはハードルが高い」という声に応え、3つのコンタクト導線を同列に配置しました。

  1. LINE/フォームの簡易相談(写真・図面を送れる)

  2. ショールーム来場予約(窓・断熱・照明を体感)

  3. 現地調査/一次診断の予約(耐震・劣化・温熱のミニレポート)
    ユーザーが今の温度感に合う窓口を選べることで、無理のない意思決定が可能になります。


3. コンテンツの中身も刷新——“見えない性能”から語る構成

ヨシケンホームの現場は、**見た目より先に「性能」**を整えます。

  • 窓→断熱→気密→換気

  • 耐震(壁量・直下率・金物・屋根軽量化)

  • 雨仕舞(屋根・外壁・開口ディテール)
    これらを整えたうえで動線・収納・照明を設計する——この順番が住み心地とメンテの両面で最も合理的だからです。

リニューアルでは、各カテゴリの冒頭に**“よくある体感の悩み”(暑い・寒い・結露・騒音・暗い・動線が遠い)を挙げ、どの順番で解消するかを図解と簡潔な文章で説明します。“あとからやり直しにくいことから先に”という投資の優先順位**が、誰にでも直感的にわかる構成です。


4. 施工事例の“読みやすさ”を最適化

旧サイトでは、事例が縦に積み上がり**“探しづらい写真集”**になっていました。新サイトは次の通り改善。

  • カテゴリ別フィルタ(戸建て/マンション/古民家)

  • 目的別タグ(断熱/耐震/内窓/配管更新/二世帯/平屋化/回遊動線 など)

  • ビフォー→プラン→アフター3段構成で、**“なぜその工事を選んだのか”**が一目で理解できる

  • 間取りの変遷1枚の比較図で表示し、家族像・暮らし方・コスト配分まで記載

事例ページの最後には、実際に使った仕様(窓種、断熱材、換気方式、屋根材 等)を**“カタログ名に頼らず”、性能値と意図で説明。ブランド名よりも“目的と効果”**から理解できるようにしています。


5. 読みもの(ブログ)を“意思決定の道具”に

検索から来られる方の多くは、答えがほしいのに、ネットの情報は断片的になりがち。そこで、ブログは意思決定を加速する実務ガイドへ刷新しました。

  • マンションの工事可否と管理規約の読み方

  • 戸建ての耐震・断熱の優先順位

  • 古民家の“湿気×断熱×意匠”の両立術

  • 確認申請が必要/不要になる境目

  • 補助制度を前提にした費用配分の考え方
    いずれも難解な専門語を避けつつ、現場の判断基準を具体例で解説しています。“今日の悩み”に対して、そのまま使えるテンプレートやチェックリストも多数用意しました。


6. スマホ最適化・速度・アクセシビリティ

閲覧の7割以上がスマホという前提で、以下を改善しました。

  • 親指の可動域に主要ボタンを配置(下部固定ナビゲーション)

  • フォントサイズ・行間・間延びの調整長文も読み疲れしない

  • 画像の遅延読み込み次世代フォーマット体感速度を高速化

  • 色コントラスト・代替テキスト・キーボード操作への配慮など、アクセシビリティWGの指針を踏まえた設計

  • パンくずリスト+サイト内検索迷子にならない


7. よくあるご相談に“最短で”答える導線

7-1. 「まず概算を知りたい」

各カテゴリの冒頭に概算レンジを明記。さらに“標準プラン/性能強化プラン”の2比較を用意し、物件:改修=7:3〜6:4といった予算配分の指針も一目で理解できます。

7-2. 「いきなり現地調査は不安」

写真・動画・図面をフォームやLINEで送っていただければ、“一次診断ミニレポート”(課題の当たり・優先順位の仮説・概算の並び)をお返しします。来場・現調の前に判断材料を持てるようにしました。

7-3. 「マンションの規約が複雑」

“規約早見表”を作成。専有/共用の線引き、サッシ・玄関ドア・給排水移設・床材制限など、“工事の可否に直結する要点”だけを短くまとめ、相談前の整理に役立つページです。


8. 奈良らしさを活かすための“地域ノウハウ”を可視化

奈良は丘陵・緑・歴史建築に囲まれた、ゆたかな生活文化が残る地域。冬の底冷え・夏の湿気・眺望と日射の取り回しなど、土地の個性に合わせた提案が欠かせません。新サイトでは、エリア別の設計勘所を記事化(生駒・学園前・富雄・王寺・橿原 ほか)。通勤利便×静けさ×総額のバランスがとりやすい**“駅徒歩の中古×リノベ”の考え方や、古民家エリアにおける外皮(断熱・防水)と意匠の折衷など、“奈良で暮らすリアル”**に根ざした情報に比重を置きました。


9. ストーリーと実務の両立——代表メッセージの更新

代表の吉川は大手リフォーム会社と経営コンサル出身。現場目線と事業の両輪で、過剰でも不足でもない“ちょうど良い”提案を重視してきました。今回のリニューアルでも、“映える写真”より“暮らしの実利”に重きを置いています。

  • 冬に裸足で歩ける室温

  • 帰宅→手洗い→収納までの歩数

  • 在宅ワークの音環境と照明のストレス
    こうした毎日の体感を、図面・仕様・工程で担保することが私たちの仕事であり、サイトでもその思想を前面に出しました。


10. 使い方ガイド——3つの入口から最短で“答え”へ

  1. トップの大ボタンで自分の目的を選ぶ

  2. よくある課題→解決順→概算→事例→Q&Aの順で、5分で全体像を掴む

  3. 写真・図面を送る(ミニ一次診断)またはショールーム予約

  4. さらに具体化したい場合は現地調査へ(最短で“実行可能な計画”が手に入ります)


11. まとめ——“ユーザーの時間を節約するサイト”へ

今回のリニューアルは、戸建てリフォーム会社として始まったヨシケンホームが、実務で積み上がった事実(マンションリノベの多さ・古民家の高需要)に応える形で、トップ導線を3大カテゴリへ再編したものです。検索で来られた方が最初の1クリックで自分のルートへ入り、最短で判断材料に辿り着ける。それが今回の改修の核心です。

  • 戸建てリフォーム:耐震・断熱・雨仕舞を先に整え、動線と照明で“暮らしの質”を仕上げる

  • マンションリノベ:配管更新・内窓・回遊動線で“駅近の静けさと快適”を両立

  • 古民家再生:構造補強・湿気対策・断熱を基盤に、伝統意匠を現代生活へ美しく接続

ユーザビリティの高いサイト=よい工事の入口だと、私たちは考えます。もしページを見て「うちの場合はどこから?」と迷ったら、トップの3ボタンからいちばん近いと思う入口を押してみてください。数分で**“今やるべきこと”**が見えてくるはずです。

最後に。サイトは完成ではなく、運用しながら育てていくプロジェクトです。より良い体験のために、**「こういう情報がほしい」「この導線が分かりにくい」といったご意見を、ぜひお寄せください。
これからも、
“見えない性能から整える”**というブレない軸で、奈良での暮らしをもっと快適にしていきます。新しいヨシケンホームのホームページ、どうぞご活用ください。