ホームセンターと工務店で金額差が出る理由

1. 商品ラインナップと仕入れルートの違い

  • ホームセンター
    大量仕入れでコストを抑えた「既製品・定番モデル」を中心に扱うため、価格を低く設定できます。メーカーの普及グレード品(TOTO・LIXILなど)が多く、選択肢はやや限定的。

  • 工務店
    施主の要望に合わせて幅広いメーカー・グレードを取り扱うため、グレードアップしやすい分、金額が高くなりがちです。

👉 例:キッチンなら、ホームセンターはI型標準サイズを推奨 → 70万円前後。工務店はアイランド型・ハイグレード収納 → 120万円以上。


2. 工事内容の標準化かオーダーメイドか

  • ホームセンター
    「工事パック」が多く、基本工事(既存解体→設置→処分)までを標準化。追加工事はオプション扱い。

  • 工務店
    現場ごとの状況に合わせて柔軟に施工内容を決めるため、配管移動・補強・断熱などが含まれるケースも多い。

👉 結果として、同じ“キッチン交換”でも工務店は付帯工事込み、ホームセンターは最低限工事のみという差が出ます。


3. 人件費・管理体制の違い

  • ホームセンター
    工事は提携業者に外注。現場管理コストは最小限で、安価に抑えやすい。

  • 工務店
    自社職人または地元協力業者を使い、現場監督や打合せに時間をかけるため、人件費が上乗せされます。

👉 その分、工務店は「工事途中の変更」にも柔軟に対応できる強みがあります。


4. 保証・アフターサービスの範囲

  • ホームセンター
    工事保証は1〜2年程度が多く、短め。ただしメーカー保証は標準で付属。

  • 工務店
    5〜10年の長期保証や定期点検を含むケースが多く、将来的な安心感を重視する人にはプラス。


5. 提案力と打合せ工数

  • ホームセンター
    ショールームやカタログから商品を選び、そのまま工事に進むシンプルスタイル。

  • 工務店
    「どう暮らしたいか」を丁寧にヒアリングし、設計やデザイン提案を行うため、時間もコストもかかります。


奈良県で選ぶ際のポイント

  • 費用を抑えたい/部分的に直したい → ホームセンター
    (例:奈良市のカインズでトイレ交換パックを依頼)

  • 長く住む前提で、自由度を重視したい → 工務店
    (例:大和郡山市の工務店に全面リノベーションを依頼)


✅ つまり、金額差の理由は「標準化された簡易リフォーム」か「オーダーメイドの総合リフォーム」かという方向性の違いにあります。