外壁塗装は塗装屋さんよりも建築知識のあるリフォーム会社に頼むべき理由
こんにちは。
奈良県でリフォーム工事を手がけているヨシケンホームの吉川です。
最近、「そろそろ外壁の塗り替えを検討しているけど、塗装業者とリフォーム会社、どちらに頼むべき?」というご相談をよくいただきます。
外壁塗装と聞くと、“塗装専門業者”にお願いするのが一般的だと考える方が多いのですが、実は建築の知識を持つリフォーム会社に依頼することが安心につながるケースが多いんです。
今回はその理由を、少し専門的なお話も交えてご紹介します。
外壁は「塗るだけ」で済まない複雑な構造
外壁というと「外から見える部分=塗るところ」というイメージがあるかもしれませんが、実際の住宅の外壁は何層もの構造で成り立っています。
一般的な戸建住宅の外壁(モルタルやサイディングなど)の裏側には、
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通気層
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透湿防水シート
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構造用合板(または下地板)
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断熱材(グラスウールやウレタンなど)
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室内の石膏ボード
といった複数の層が重なって建物を守っているのです。
ここで問題となるのが「雨漏り」。
塗膜が劣化したり、シーリングが切れていたり、施工不良があると、雨水が内部に侵入してしまうことがあります。一度水が入ると、通気層を越えて防水シートや断熱材にまで及ぶケースも。
断熱材が濡れると、乾きにくくなり、
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カビの発生
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断熱性能の低下
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木材の腐食
といった、建物の構造そのものに悪影響を及ぼす重大なトラブルへとつながります。
塗装屋さんでは見抜けない、内部の劣化リスク
塗装専門業者の多くは、あくまで外壁の“表面”をきれいに仕上げることが仕事です。
そのため、こういった構造内部の劣化や雨水の侵入口まで把握して、適切に処置することは難しいのが現実です。
見た目だけをキレイに塗り替えてしまうと、表面上は新築同様でも、内部では劣化が進行しているということも…。
5年後、10年後に突然壁が膨れてきたり、雨染みが出てくる…なんてことも少なくありません。
建築知識のあるリフォーム会社なら「外壁の中身」まで診断できる
私たちのようなリフォーム会社では、塗装前に必ず外壁の状態を構造レベルでチェックします。
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雨漏りの跡がないか
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通気層がきちんと機能しているか
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サイディングやモルタルに浮きや割れがないか
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既存の塗膜と新しい塗料の相性はどうか
こうした調査をもとに、塗装だけで済むのか、それとも一部張り替えや防水処理が必要なのかを見極めたうえでご提案を行います。
また、塗装工事のために足場を組んだ際に、屋根やベランダなど他の劣化箇所を発見できるのもリフォーム会社の強みです。
長い目で見れば、コストパフォーマンスも良い選択に
一見すると、塗装業者の方が安く済むと思われるかもしれません。
でも、数年後に雨漏りや内部腐食が起きてしまえば、その補修費用は数十万円〜百万円単位になることもあります。
だからこそ、**「今だけきれいに見える」ではなく、「10年後、20年後も安心して住める」ための外壁塗装を、建築知識を持つリフォーム会社に任せていただきたいのです。
最後に:大切な住まいを守るために
外壁塗装は単なる“美装”ではなく、住まいを風雨から守り、寿命を延ばすための大切なメンテナンスです。
表面だけで判断せず、建物全体の構造や耐久性まで考えたうえでプランを立てることが、お家を長く健康に保つ秘訣です。
奈良県で外壁塗装をご検討中の方は、ぜひ一度、建築知識を持ったリフォーム会社にご相談ください。
お住まいの状態に合わせて、安心・納得のリフォームをご提案いたします。